« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008年5月

2008年5月29日 (木)

ホテルオークラ東京

ホテルオークラ東京の宿泊体験記です。

宿泊したのは別館のスーペリアルームでした。

他のホテルでは部屋への案内はなくてもよいのですが、前回の本館宿泊と同様、案内はしていただきました。このホテルは駐車場も含めて構造が複雑で分かりにくく、部屋へも無事にたどり着く自信がなかったためです。階段しかない場所もあるなど、バリアフリーからも程遠いので、お年寄りなどは大変なのでは?と思います。年配のお客さんが多いので慣れれば大丈夫なのかもしれませんが。

部屋は普通です。変わっているところと言えば、バスタブに窓みたいなものが付いていることくらいでしょう。よくある間仕切りのカーテンの代わりに、バスタブの淵から天井まで届くスライド式の窓が付いていて、その窓をくぐってバスタブに入ります。水しぶきが外に漏れにくいこととカーテンのかび臭さがないことが利点でしょうか。

ベッドは硬めで寝心地はよかったです。テレビは最近珍しくなりつつあるブラウン管でした。

食事のほうにも触れておきます。

お昼は「さざんか」で鉄板焼きをいただきました。「山」という5,000円ほどのコースです。つけだれが味噌ベース、しょうが醤油、おろしポン酢の3種類があってどれも美味しかったです。私としてはしょうが醤油が一番よかったです。追加料金でガーリックライスをいただきました。デザートのメロンシャーベットもいいです。お昼から満腹です。

夜は中国料理の「桃花林」で「桜」という25,000円ほどのコースをいただきました。前菜の中ではクラゲの刺身にオリーブオイルのドレッシングがかかったものが美味しかったです。クラゲのコリコリとした食感がいいです。次のふかひれの姿煮込みに絹傘茸のかに肉詰めが添えられたものはこのコースでは一番美味しかったものです。特に代わり映えがするものではありませんが、正統派の味という感じです。続く北京ダックもOKです。蝦夷鮑とミル貝の炒めは塩加減がちょうどよく、箸が進みます。ですが次の鮮魚の生姜蒸しと、その次の伊勢海老の黒豆味噌炒めはイマイチでした。味がぼやけていて飽きが来ました。炒飯は私は食べませんでしたが妻は美味しいと言っていました。デザートの古式杏仁豆腐などはよかったです。このブログで過去に紹介したコンラッド東京のチャイナブルー、ペニンシュラ東京のヘイフンテラスなどではすべての料理が美味しかったのに対して、料理によるばらつきが大きかったのが残念です。コースではなく、気に入ったものだけをアラカルトで注文するのがよいのかなぁと思いました。

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月25日 (日)

フィラデルフィア管弦楽団

5/24(土)にサントリーホールでクリストフ・エッシェンバッハ指揮、フィラデルフィア管弦楽団、五嶋みどりの演奏でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とショスタコーヴィッチの交響曲第5番を聴いてきました。

まずはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲からですが、さすがは五嶋みどり。ゆっくりと聴かせる部分はじっくりと聴かせてくれますし、早いパッセージなども細部まで綺麗に弾き切ってくれます。音色も明るく力強く、この曲にはぴったりです。もちろん拍手喝采で5回くらいは挨拶に出てきていました。あと、オケもよかったです。弦もいいですが、オーボエがソロで入ってくるところなどを含め、管も素晴らしいです。バランスのいいオケだと思います。

ショスタコーヴィッチの交響曲第5番はさらにオケの凄さを実感します。この曲は弦、管、打楽器のすべてが主役みたいに表に出てきますが、そのどれもが完全に主役を演じきります。それでいてアンサンブルもバッチリですので聴き応え抜群です。私は普段バーンスタイン/ニューヨークフィルの東京でのライブ録音でこの曲を聴いています。その演奏は素晴らしいですが、それに負けません。第4楽章はバーンスタインの高速演奏の勢いも好きですが、エッシェンバッハの威厳を感じる堂々とした演奏も感動的で、甲乙つけがたいです。こちらも拍手喝采です。

最後にアンコールでワーグナーの「ローエングリン」の第3幕の前奏曲が演奏されました。

今回はこれまで聴いたコンサートでは満足度No.1です。S席20,000円は高いと思わないくらい楽しめました。これからしばらくはコンサートに行く予定はなく、次は10/25(土)東京文化会館でのリッカルド・ムーティ/ウィーン国立歌劇場によるモーツァルト「コシ・ファン・トゥッテ」です。S席65,000ですから今回の3倍くらい楽しませてくれるといいですが・・・。

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月13日 (火)

四川豆花飯荘

新丸ビルの「四川豆花飯荘」でのランチです。

私は通常一人ランチなのですが、コースは2名以上からなので、3種類のランチメニューから選ぶことになります。その3種類は

 ・麻婆豆腐(\1,500)

 ・坦々麺(\1,600)

 ・炒め物などの料理2種(\1,700)

になります。3回行ってこの3種類を下から順に制覇しました。

1回目は料理2種が入ったランチです。海鮮炒め物と豚肉のスパイス煮込みのようなものでした。両方とも美味しく、豚肉はピリ辛という感じで、辛いものが得意でない人でも大丈夫な味です。私の隣のテーブルに来ていた別の客が坦々麺を頼んでいたのですが、食べ始めた瞬間、むせていました。「辛くて食べられない・・・。すみませ~ん、水をくださ~い。」と。そんな馬鹿なと思い、2回目は坦々麺にしようと心に決めました。

さて坦々麺です。食べ始めたらむせそうになりました。本当に辛かった。山椒と唐辛子で汗がどんどん出てきます。喉を通るときに熱さを感じます。生ビールを2杯も飲んでしまいました。昼間から。激辛というわけではなく、味もいいですので、辛い物好きにはお勧めです。

最後は麻婆豆腐、こちらも結構辛いです。辛い麻婆豆腐としては「陳麻婆豆腐」がありますが、あそこはかなり塩辛いのに対し、こちらは塩気は控えめです。

ご飯とスープはお代わり自由、と聞いたような気がしますので、がっつり食べたい人にもいいかもしれません。

最後にここの名物のお茶です。口の細長い(1mくらい?)急須で茶碗にお湯を注いでくれます。お湯を注ぐ人は茶師とかいう資格を持った人らしいのですが、その人はすごく真剣な眼差しでテーブルに近づいてきてポーズを決めてお湯を注ぎ、静かに去っていきます。私はどうリアクションを取っていいのか分からず、とても緊張します。

今度はランチでもディナーでもコースを試してみようかと思います。誰かを連れて行かないといけませんが。

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月12日 (月)

酢重ダイニング

新丸ビルの「酢重ダイニング」でランチをいただきました。

少し前に夜に行っていろいろつまみながら飲んで美味しかったのですが、店自慢のご飯を食べなかったのでお昼にチャレンジしました。

定番メニューのポークしょうが焼きの定食(1,785円)を頼みました。出されたのはポークしょうが焼きとご飯、豚汁、漬物です。これといって何の変哲もありません。大戸屋であれば800円ほどで済みそうです。早速豚汁とご飯をいただくと、美味しいです。特にご飯は一粒一粒がしっかりしていて甘みもあり、普段食べているご飯とは別物の感じがします。でも懐石料理の終わりに出されるご飯のように量は少な目です。ポークしょうが焼きのほうは、シメジとシシトウが入っていて大根おろしが添えられていました。まあ美味しいです。

比較的上品な味ですので健康志向の方にいいかもしれません。ちょっと高いですが。

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月10日 (土)

ヘイフンテラス

ペニンシュラ東京のレストラン「ヘイフンテラス」でディナーをいただきました。

このホテルは会社から近いためよく前を通るのですが、中に入るのはこれが初めてです。

回転扉を通って中に入ると噂どおりの狭いロビーがあります。ヘイフンテラスは2階にあるのでロビーにいたスタッフに道を尋ねると笑顔でエレベータと階段の前に案内してくれました。店に入り名前を告げると笑顔で窓側の席に通してくれました。スタッフは全体的にフレンドリーで感じがよさそうです。

店内の雰囲気も結構いいです。土地柄と2階にあることから、景色は望めませんが、タイムスリップして別の時代にやってきたような感覚です。グラスも模様が彫られていて、箸置きも変わったデザインと、細部まで凝っていながら、落ち着きもあります。

飲み物メニューのグラスのシャンパーニュのところを見ると、「モエ・エ・シャンドン」などのほかに、「ペニンシュラ ブリュット」というのがありました。とりあえずそれを注文します。料理は「デラックスメニュー」にして、ワインはムルソーをボトルで頼んでおきました。

前菜は鳥と豚の焼き物、エビの揚げ物、クラゲの4種類でした。美味しいです。

次はフカヒレのスープです。固形燃料か何かで下から火で温めながら出されます。美味しいです。

アワビのオイスターソース煮込み。美味しいです。

和牛のサイコロステーキ。美味しいです。

香港拉麺。美味しいです。

デザートのココナッツミルク。美味しいです。

以上、どれも美味しいのですがあまり印象に残らない内容でした。また、小食の私にとっては特に問題ないですが、量も少ないと思います。コースで比較するとコンラッド東京の「チャイナブルー」のほうがお勧めできると思います。ヘイフンテラスではアラカルトで好きなものを好きなだけ注文するほうがよいかもしれません。またはコースの締めにラーメンとか。

近いうちにマンダリンオリエンタル東京の「センス」でディナーの予定があるので、そちらも楽しみです。

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月 9日 (金)

La Folle Journée「熱狂の日」

有楽町の東京国際フォーラムで開催されていたLa Folle Journée「熱狂の日」の最終日5/6(火)に行ってきました。

昨年の「のだめカンタービレ」効果が薄れたのか、シューベルトの人気がないのか、昨年に比べると熱狂感は弱かったように思います。

聴いたのはモーツァルトのレクイエム。今年はシューベルト特集なのですが、シューベルトにはあまり興味がなく、昨年聴いたフォーレのレクイエムが結構よかったのでこの曲を選びました。

結果は残念でした。このホール(ホールA)が大きすぎるのか音響が悪いのか、明瞭に聴こえません。テノールが一生懸命歌っていても蚊の鳴くような感じです。本来であれば、ソロのハーモニーが綺麗で、「Lacrimosa」などの合唱も物悲しく美しいのですが。。。

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月 6日 (火)

強羅花壇 第2話

箱根の「強羅花壇」の宿泊体験記第2話です。

前回の記事はこちら。
http://ermite.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_ae4a.html

今回はスチームサウナ・ジャグジー付貴賓室に泊まりました。

部屋はこんな感じです。

Gorakadan2_living

Gorakadan2_bedroom

前回の露天石風呂付貴賓室より部屋の部分は少し広いようです。

お風呂です。

Gorakadan2_bath

石風呂もいいですが、木の温もりが感じられるお風呂もいいですね。このお風呂の底には穴がいくつか開いていて、スイッチを入れると空気がボコボコと出てきてジャグジーになります。強羅花壇は和洋折衷が得意なのかもしれません。

スチームサウナはこちらです。狭いですが二人一緒に座って入れます。

Gorakadan2_sauna

お風呂やサウナで汗をかいた後はバルコニーでビールを。

Gorakadan2_balcony

さて、妻がスパトリートメントから帰ってくるとまもなく夕食です。

強羅花壇には何度か宿泊していますが、料理は外すことがなく、安心していただけます。今回も最初から最後まで美味しくいただけました。修善寺の「鬼の栖」のように唸るほどの感動はありませんが、味は少し濃い目というかはっきりしているので、濃い味派の人には強羅花壇のほうがお勧めです。

私は日本料理には日本酒と決めているので今回も日本酒がお供でしたが、メニューに「牛ヒレ葛打焼」というものがあり、とても美味しいものの、日本酒向きではない感じがしました。ルレ・エ・シャトー(Relais & Châteaux)加盟のためか、外国人客が結構多そうなので、ワインとの相性も意識しているのかもしれません。

朝食も豆腐やサバの焼き物など、盛りだくさんです。普段は朝は食べない私でも、温泉旅館に泊まったときは頑張って食べてしまいます。たまには温泉旅館で過ごして崩れた生活リズムを元に戻すのも健康によさそうです。

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月 5日 (月)

コンラッド東京 第2話 - 食事編

コンラッド東京での食事の感想です。

2泊したうちの最初の夕食はルームサービスでお寿司を頼むことにしました。まあ普通です。ルームサービスの和食ディナーとしてはパークハイアット東京の「梢」の圧勝です。

翌朝はエグゼクティブラウンジで朝食をいただきました。ラウンジが狭く、混みあっていたため、ゆっくりと食事ができる状態ではありませんでした。料理の品数もあまり多くありません。また、通路が狭いため、ジュースを取るために冷蔵庫を開けるとその通路が一時通行止めになってしまいます。要改善と思います。

二日目の夕食は念願の「チャイナブルー」です。ミシュランの星のせいで予約が難しいかと思っていましたが、前日チェックイン後の予約で大丈夫でした。

注文したのは「Daiba」というコースです。ルイロデレールのシャンパーニュとともに前菜盛り合わせ(クラゲ、北京ダック、ギョウザ、アワビ)をいただきました。どれも絶品です。

コルトン・シャルルマーニュをボトルで頼んで先に進みます。

次のカニ入りフカヒレスープ。上品なスープにかなり大きめのフカヒレがこれでもかっ!というくらい入っていました。質、量ともに大満足です。

ここまでで満足してしまっているところに、次に出てきたのはクロムツの照り焼きです。ボリュームもあります。食べきれるかな?と思いながら口に運びましたが、これがまた美味しい。脂の乗った魚の甘みに黒酢ベースのソースのほのかな酸味が加わり絶妙なバランスです。あっさり完食です。

続くナマコのスープも生姜の風味がいい感じでいくらでも飲めそうです。

最後の料理は翡翠豆腐とアワビの煮込み。これもアワビが大きく、もう無理だと思っていましたが一口食べるともう止まりません。噛むほどに味が出るアワビと濃厚なソースで悩殺されました。

これまで経験した中国料理では最高です。まさに至福の一時でした。

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月 4日 (日)

コンラッド東京 第2話

コンラッド東京の宿泊体験記第2話です。

今回はシティースイートで2泊しました。部屋はこんな感じです。

Conrad2_living

バスルームが透け透けですが、ブラインドを下ろせるので大丈夫です。

Conrad2_bedroom

前回泊まったガーデンスイートは青や緑の色調が多かったのですが、今回のシティースイートは赤系です。ガーデン側とシティー側で色分けしているのかもしれません。シャンプーなども前回は緑色のボトルで今回は赤色でした。中身が違うかどうかは分かりませんが。

ベッドで寛ぐコンラッドベア。

Conrad2_bear

食事は朝食をエグゼクティブラウンジで、夕食はルームサービスのお寿司と中国料理「チャイナブルー」でした。それについては後ほど。

より新しい記事はこちら。
http://ermite.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-7481.html
http://ermite.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-c68a.html
http://ermite.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-6233.html

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月 3日 (土)

鬼の栖

修善寺の温泉旅館「鬼の栖(おにのすみか)」の宿泊体験記です。

修善寺には何度も行ったことがありますが、宿泊は初めてです。湯河原の海石榴に続いて、急に思い立って宿泊することになりました。

車で玄関に着くと中から仲居さん、番頭さんなど4~5名の方が出迎えてくださり、車を預けて中に入りました。こちらでも海石榴と同じく、抹茶とお菓子を出していただきましたが、おみやげ物などを置いてある一角のテーブルでしたので、海石榴の広々としたロビーに比べると風情はありません。でもお茶とお菓子は美味しいです。

この旅館は全室離れなので、案内されて部屋へ行きました。各部屋には「東山」、「下鴨」などの名前が付いていて、今回泊まった部屋は「清水」でした。部屋の玄関はこのような感じです。「清水さん」の家に来たみたいです。

Oni_entrance

玄関を入るとこのようになります。到着時には部屋担当の仲居さんがここに正座して私たちを迎えてくださいました。とても感じのいい方で気分も和みました。

Oni_hall

部屋は和室二間で、下の写真のとおり、変わったところは特にない、オーソドックスな部屋です。到着後すぐに仲居さんがお茶を入れてくださり、早速寛ぎタイムとなります。

Oni_room

檜の内風呂は温泉です。ゆったりと入れる大きさで何度も入ってしまいました。また、檜は断熱性がいいようで、お湯を一杯に張った状態で蓋をしめておけばなかなか冷めません。大浴場の写真は撮っていませんが、露天のみです。私が行ったときには他の客はいなかったので、貸切状態で快適でした。

Oni_bath

部屋から見える庭です。

Oni_garden

さて、肝心の料理ですが、このブログで書いた強羅花壇、海石榴よりも美味しいと思いました。かなり薄味ですが、一品一品の素材の味を引き立てるのに必要最小限の味付けをしているようで、出汁もよく効いており、料理を口に運ぶ度に「・・・・・旨い。」と唸るような状態でした。お酒も進みます。デザートにいたるまで申し分ありません。

帰りには女将さん手作りの香り袋と、昼食用のお結びを手土産にいただきました。それをお弁当として修善寺を散策するのも楽しそうです。また、後で気づいたのですが、車を洗っていただいたようです。何だか至れり尽くせりです。

1泊一人5万円ほどですが、もう少し高くてもいいと思われるほど満足しました。修善寺には「あさば」と「柳生の庄」もあり、どちらも行ってみたいのですが、今回の満足度を考えると鬼の栖だけでいいようにも思えます。ちょこちょこ行けないだけに悩ましいところです。

より新しい記事はこちら。
http://ermite.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/2_c990.html
http://ermite.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-eb5f.html

Kind Regards,

ブリュレ

2008年5月 2日 (金)

マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」

先日、ミューザ川崎でエリアフ・インバル指揮、東京都交響楽団の演奏でマーラー交響曲第8番「千人の交響曲」を聴いてきました。

私はマーラーの交響曲はとても好きですが、歌が入るもので気に入っているのはこの曲だけです。ゲーテの「ファウスト」を何度か読んでいることや、他の作曲家の歌付の曲でもレクイエムなどのミサ曲が割と好きで、マーラーの8番も宗教的な響きを持っていることがお気に入りの理由かもしれません(信仰心はまったくありませんが)。普段はテンシュテット/ロンドンフィルのCDで聴いています。

マーラー8番を生演奏で聴くのは初めてで、昨年の7月に東京芸術劇場でインバル/フィルハーモニア管弦楽団でマーラーの10番と1番を聴いてよかったこともあり、楽しみにしていました。

第1部、オルガンの荘厳な響きとともに「Veni, creator spiritus.」の力強い合唱。うぉ~っ、やっぱり生は違う!!精霊が本当に降りてきてしまいそうな迫力です。神の栄光を讃えるかのようにオケの煌びやかな音色が続きます。

第2部はファウストの終わりのほうから歌詞を取ってきています。第1部はラテン語ですが第2部はドイツ語です。歌う人も大変ですよね。特にNHK東京児童合唱団の子供たちは意味も分からずに歌わないといけないのだとするとなおさら大変でしょう。第1部は全体を通して大迫力で進むのに対して、第2部は謎めいた感じの冒頭から静かに進行していきます。最後の「Chorus mysticus」

 Alles Vergängliche ist nur ein Gleichnis
  Das Unzulängliche hier wird's Ereignis
  Das Unbeschreibliche hier ist's getan
  Das Ewig-Weibliche zieht uns hinan

の部分は文句なしです。静寂の中からまさに神秘的に合唱が始まります。合唱とソロ、オケが綺麗に絡み合いながら少しずつ感情が高まっていきます。「Zieht uns hinan!!」と合唱が天にも届くほど力強く歌い終えると、オケがゆっくりと神々しく、圧倒的な力を以ってフィナーレに向かっていきます。最後は力を溜め込み、一気に放出して終わります。圧巻です。

このコンサートはインバルの東京都交響楽団プリンシパル・コンダクター就任披露とのことでしたが、本当によかったです。今後も素晴らしい演奏を聴かせていただけることを期待したいと思います。

Kind Regards,

ブリュレ

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »