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2014年7月 6日 (日)

知らない街

冬の昼時、私は関西のある大都市を歩いていた。

知らない街を歩いてみたい、と思い、どこに通じるとも分からない細い道に折れ入った。

車がほとんど通らない狭い路地にはあまり裕福ではなさそうな家々が立ち並び、その一軒の物干し台に中年の女性がいた。私はその女性をちらっと見ただけだが、その女性は私をずっと目で追ってきた。少し違和感を覚えたが、そのまま歩を進めた。

喫茶店らしきお店。入口のドアが開いていたので通りすがりに店内を一瞥したところ、店内の人々がじろっと私を見た。私に背を向けて座っている人まで振り返って私を見た。一瞬背筋が寒くなったが、さらに歩き続けた。

道路傍に作業服を着た若い男性が座ってお弁当を食べていた。その人も私を目で追った。一体何がどうなっているのか、不安が募った。

さらに進むと、建てられたばかりのような綺麗な保育園があった。その向かいには今にも崩れそうなバラック。細長い板を張り合わせただけの壁は隙間だらけで家の中が丸見えで、建物全体も傾いていた。電気が付いていたので人が住んでいるのであろう。

車の往来がある少し広い道に出た。老人がゆっくりと自転車を漕いでいた。車道を走っていたため、車からクラクションを何度も鳴らされたが、老人は自転車を漕ぎ続けた。一人でニタニタと笑いながら。。。

歩道の向こうから手押し車を押した老婆が一人、歩いてこちらに近付いてきた。

「ヒッーヒッヒッ」

と奇声を発しながら。。。

「もう限界だ・・・」

と、思ったところで、知っている大通りが見えてきた。

やっと終わった。

Kind Regards,

ブリュレ

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コメント

ブリュレ兄さん

うーーーん 深い! 想像力を書き立てる文章ですsecret


ダメおやぢ様、

いえいえ、薄っぺらい、ただのオカルト話ですsecret

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