不正・犯罪

2017年3月15日 (水)

クレジットカードとデビットカードはどっちがいいのですか?

[質問]

最近はテレビでデビットカードのCMをよく見かけますが、クレジットカードとデビットカードと、ぶっちゃけどっちがいいのですか?

[回答]

クレジットカードは借金しているみたいで嫌だとか、デビットカードなら銀行の口座残高以上に使う心配がないので安心とか、いろいろ言われていますね。

結局は好きなほうを使えばいいのですが、双方の違いをいくつか見てみましょう。

1. 支払いタイミング

クレジットカードは1か月分まとめて口座引き落としで、デビットカードは口座から即時引き落としが原則です。

急激なデフレ環境でもない限り、支払いを無利子で先送りできるクレジットカードのほうが経済理論的には有利です。

2. ポイント(キャッシュバック)

多くの場合、クレジットカードのほうがポイント還元率が高いのでお得です。

3. 不正利用リスク

支払いタイミングとも関わりますが、クレジットカードを不正利用されても口座引き落としまでに日数があるので、早めに気付いてカード会社に連絡すれば引き落としをされずに済む可能性が高いです。

一方、デビットカードの場合は即時引き落としされてしまうので、引き落としを止める手段がありません。一旦引き落としをされてから警察に被害届を出してデビットカードを発行した銀行に連絡して・・・と、所定の手続きを経て後日返金になります。

住宅ローンの返済の引き落としがある前日にデビットカードで不正利用の引き落としがあったら・・・なんて考えると怖いですね。

こうやって見てみると、客観的にはクレジットカードのほうが有利で、デビットカードのメリットは気分的なものだけと言えると思います。

さて、ここからは余談です。

なぜデビットカードのCMなどを増やして、入会特典などを付けてデビットカードを勧めようとしているのでしょうか?

恐らく、決済における現金比率がまだ高い日本で銀行やVISA、Mastercardなどが利益を増やしたいからでしょう。

日本でクレジットカードを敬遠する人の多くは「借金が嫌」なので現金で支払っていると思います。デビットカードは現金と同じというイメージを付けることで現金主義の人にカードを利用させようという目論見があると考えられます。

また、銀行としては財布に入っている余分な現金を口座に入れておいてもらうほうがいいということもあるでしょう。

さらに余談を続けます。

アメリカではカード取扱高でデビットがクレジットを越えたようです。上の話では客観的にはクレジットのほうが有利のはずなのに、なぜデビットが多くなっているのでしょうか?

それは、日本とアメリカの違いが一因です。

まずクレジットカードの支払いが日米で異なります。

アメリカでは基本がリボ払いなのに対し、日本は1回払いが普通で分割やリボも可能という感じです。日本でも最近はカード会社がリボ払いを積極的に勧めてきますが、リボ払いは金利が付くためデビットより有利とは必ずしも言えません。

次にクレジットカードの審査は一般的にアメリカのほうが厳しいということも理由に挙げられるでしょう。

アメリカではクレジットヒストリーという、カードやローンの利用実績が重視されていて、いい実績がないとクレジットカードを作ることが難しい仕組みになっています。カード社会のアメリカでクレジットカードが作れなければデビットカードを作るしかありません。それに対して日本では「○○カードなら主婦・学生・バイトもOK」なんて謳っていたりしますよね。

デビットカードのほうが「優れている」からアメリカで普及している、というわけではないのです。

日本での少額決済には電子マネーやプリペイドカードもあります。選択肢は多いので、ご自身のライフスタイルに合ったものをお選びください。いずれにしても、

ご利用は計画的に。

Kind Regards,

ブリュレ

2016年7月12日 (火)

ヤマト運輸を騙ったウイルス添付メール

ヤマト運輸のホームページのトップでも注意喚起されていますが、ヤマト運輸を騙ったウイルス添付メールが来ているようです。我が家にも下記のようなメールがいくつも来ています。

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宅急便受取指定ご依頼受付完了のお知らせ

ご依頼ありがとうございます。

以下の内容で受け付けました。

■お受け取りご希望日時 : 07/12日 (土) 12時から14時まで
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商品お届けのご案内

■お届け予定日時

7月12日(水) 時間帯希望なし
※ゴルフ・スキー・空港宅急便(施設宛)の場合、プレー日(搭乗日)を表示し
ております。
■お届け先
(住所)添付ファイルをご確認ください。
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1件目は「7/12(土)」って曜日が間違っているのに気づいて2件目は直したのかな?いずれのメールも伝票番号が書かれていたので、試しにヤマト運輸のホームページから荷物問い合わせをすると、伝票番号誤りになりました。そこまで偽造する知恵はないようで。

ヤマト運輸からのメールには添付ファイルはないので、このようなメールが来てもファイルは絶対に開かないようにしましょう。

Kind Regards,
ブリュレ

2016年6月21日 (火)

南アフリカのクレジットカード不正利用の件

NHKの「クローズアップ現代+」で南アフリカのクレジットカードが日本のATMでキャッシングされたという事件が取り上げられました。

この件については他の報道も良く分からないというか誤解を招く内容が多いように思いますので、私として思うところを少々書いてみます。

[被害者]
クロ現も含めて、日本が被害に遭ったというように聞こえる報道がなされていますが、本件の被害者は南アフリカの銀行になるはずです。理論的には日本のATM管理者(セブン銀行など)や南アフリカのカード会員の責任になる可能性もゼロではないかもしれませんが、大量にカード情報が流出していること、セブン銀行は不正を検知して対応していることを考えると、流出元と考えられる南アフリカの銀行が全責任を負うことになるのが自然です。その辺りの説明が足らず、変に日本のリスクを煽っているように感じます。

[犯罪者]
クロ現では、いくつかの可能性が考えられるが、今回はハッキングだと言っていました。南アフリカの銀行内部の人間の関与が否定できる理由はないと思いますが。また、常時組織化されている犯罪組織ではなく、一時的に組織されたものとの考えを示されていましたが、一時的に大量の人間に計画を伝えて参加を募るのは犯行計画がばれるリスクが高いです。普段からそれなりに協働している組織なのでは?と思いますが。

[日本の環境]
クロ現では、日本にはコンビニなど多数のATMがあって便利なので狙われるという話でした。確かに何件もハシゴしてATMからお金を引き出すには便利でしょうが、日本のATMシステム自体が他国に比べてセキュリティーに弱いというわけではないです。この南アフリカのカードの不正利用は日本以外でもできたと思われます。

[対策]
日本のクレジットカードも同じように被害に遭う可能性はあります。ですが、クロ現で示された対策として、カード会員が磁気カードをICカードに切り替えることを勧めていました。これはこれで疑問です。確かに磁気カードよりはICカードのほうが安全と考えられていますが、現在発行されているクレジットカードはほぼICカードです。でもICで決済できるお店は限られているため、磁気ストライプも付いています。結局、磁気ストライプは残っているわけですから、それで決済できる環境がある限り、磁気ストライプを使った不正は続けられるわけです。カード会員がどうにかできる問題ではありません。

なんだか本質的なところは何も見えない番組、というのが私の感想です。危機感を煽ってビジネスにつなげる、とかいう企画だったのでしょうか?

Kind Regards,
ブリュレ

2011年5月29日 (日)

クレジットカード不正利用被害

私は長いことクレジットカードの不正利用検知システムに関わってきましたが、自身のクレジットカードが悪用されたことはありませんでした。しかし、ついに被害者になりましたangry

先日シティカードから速達がきて、「カードのご利用につきまして、ご確認させて頂きたいことがございます。」と、信用管理課へ連絡するよう依頼がありました。

1年以上使っていない、解約しようとずっと思っていた休眠カードなので、使わないなら利用可能額を減らすぞ!とかいう話かなと思いましたが、電話で話をしたところ、どうやら私のカードがネットで不審な利用がなされたらしく、その確認のための連絡でした。私のカードだけではなく、他のカードでも同様なパターンの利用があることから、不正利用と判断されたようです。

本来ならば新しい番号のカードに切り替えることになるのですが、解約しようと思っていたことを伝えると、切り替えではなく解約の手続きをしてくれることになりました。もちろん、不正利用分はシティカードが負担し、私には請求はきません。

私は割と頻繁にオンラインで利用明細を見たりしているので、万が一の場合も比較的早く気付くとは思いますが、それでも利用明細に載るまでに日数があるので、その前に連絡していただけると安心です。明細を見て、「なんじゃこりゃぁっsign03」って慌てなくて済みますから。シティカードの対応はとても丁寧でよかったです。シティカードはもう一枚持っているので、そちらはこれからも利用させていただきます。

しかし、更新されてから1度も利用しておらず、家に眠っているカードが不正利用されたということは、

・更新前のカードの利用情報が漏れて有効期限だけ変えて使われた
・クレジットマスターなどでカード番号を生成して使われた

などでしょうかね?

何はともあれ、カード会社、加盟店、会員のすべての協力で不正利用の防止と早期発見に努めましょう。

Kind Regards,

ブリュレ